2021年夏、私は日本からビューティーコンテストの世界大会に出場した方の通訳を担当することになりました。
半年ほど出場者である彼女との猛特訓の末、世界大会当日、なんと日本人初の上位入賞、という結果を残すことができました。
彼女が日本人初の上位入賞できたのは、単に「言語」という壁を越えられたからではありませんでした。現地(アメリカ)での価値観、アメリカで「美」とは、グランプリとしての振る舞い、マインド、世界のリーダーとなる女性像とは、世界情勢への見方とは、それぞれの社会問題に対するアメリカ人の意識とは、を一つひとつ知っていったから、でした。
何を着るか、何を話すか、どう見せるか、何が美しいのか、も国によって基準が違います
服装一つとっても、日本で美しいとされる「着物」を着ても、着物に慣れていない審査員からしたら、他国の伝統的な服装はジャッジしづらい要素になってしまいます。
よかれ、と思って伝えた何気ない褒め言葉もひとつ間違うとマイナスの印象を与えてしまうこともあります
こんなことがありました
ある方がアメリカ人の女性に会ったとき、スタイルが良くて、顔が小さかったため、褒め言葉として”Your face is small.\”と伝えました。
顔が小さくてスタイル抜群だったので、思わず「素敵~!(羨ましい)」と言ったつもりだったのですが、返ってきたのは、微妙な表情
日本では「小顔」が褒め言葉として広まり、「小さい」=良い、美しい、という印象が広まっていますが、実はアメリカでは「身体のサイズと合っていない顔」や「脳が少ししか入っていない、と言われているよう」と感じる人も多いのです!
「顔が小さい」は誉め言葉にならず、逆に失礼な印象を与えてしまっていたのです!
英語を学ぶ、のではなく、世界の人と真のコミュニケーションをとるための英語、として学んでいかないと、言語は変換できても、相手のこころに響かない、たくさん話せても、信頼関係が築けず、結果仲良くなれなかったり、低い評価を下されてしまったり、誤解を招いたりしてしまいます
留学でも、ミーティング、面接、海外暮らし、駐在、駐在帯同でも「相手のこころに響く英語でのコミュニケーション力」を身に着け、自分の意図を誤解なく伝え、相手の意図も正しく理解し、文化や言語のバリアを超えて素晴らしい体験をする人を応援します。